一宮で最初にモーニングサービスを行ったのはどこか。われわれ「一宮モーニング探検隊」は名古屋市中区にある「愛知県喫茶飲食生活衛生同業組合」を訪ねた。
「製パン業者がパンを売るためにモーニングサービスを提案したとか、尾西からはじまって一宮に伝わって、岐阜や名古屋へと広がっていったとか、いろんな説ありますが、はっきりとしたことはわかりません」(舟橋左門理事長)
われわれは市内の喫茶店を片っ端から訪れてはマスターやママさんにお話をうかがった。
ところが皆、首を傾げるばかり。そんな中、本町で戦前から営業している『マルサ』のマスターから、「昭和30年代の前半だったと思う。どこかの店がモーニングをはじめたでウチもやらないかんということではじめた」という証言を得た。
また、旧尾西でいちばん古いといわれる『サンパウロ』でさらなる有力情報を入手した。
『サンパウロ』が開店したのは昭和35年。「開店当初からモーニングはやっとった」(マスター)とのこと。
当時はトーストではなく、ゆで卵とピーナツを付けていたという。
店を開店させる前の4年間、マスターは当時本町にあった『三楽』の喫茶室で働いていた。
「私が『三楽』で働きだしてすぐによその店でやっとるモーニングをウチでもやろうと。それが昭和31年だよ」(マスター)
昭和31年といえば、モーニング発祥の店だといわれる広島市のタカノ橋商店街にある『ルーエぶらじる』がサービスをはじめた年でもある。
一宮ではその時点でモーニングは存在していたのである。
と、なると、発祥はそれ以前なのか?
一宮で最初にモーニングサービスを行った店こそ、真のモーニング発祥の店である。
その後もわれわれ「一宮モーニング探検隊」は調査にあたったが、残念ながらそれを発見することはできなかった。
どなたか一宮で最初にモーニングサービスを行った店をご存じの方は「一宮モーニング探検隊」までご一報を!