一宮の街でやたらと多いのが喫茶店。とくに朝の時間帯はドリンク代のみ(お店によってはわずかな追加料金が必要な場合もあります)でトーストやゆで卵、サラダなどが付く「モーニングサービス」があります。
その起源はガチャマン景気に沸いた昭和30年代前半。繊維業を営む、いわゆる「はたや」さんは昼夜を問わず頻繁に喫茶店を訪れていました。そこで人の良いマスターが朝のサービスとしてコーヒーにゆで卵とピーナツを付けたのがはじまりです。
半世紀経った今でも日曜日の朝には家族揃って喫茶店へモーニングを食べに行ったりする光景が多く見られます。総務省家計調査によると、全国都道府県所在地を対象にした一世帯当たりの年間喫茶代(平成18年~20年)で、岐阜市が1位の1万4481円、2位が名古屋市で1万3547円。一宮市の統計はないものの、その傾向は充分推し量れると思います。また、一宮市の喫茶店数は平成16年の統計では752軒。これを市の人口38万人で割ると、一万人当たり約20軒とトップクラスです。
私たち「一宮モーニング協議会」は、モーニングを単なる飲食店のサービスではなく、一宮で長年にわたって育まれてきた全国でも類い希な文化であると考えています。
~一宮モーニング三カ条~